おんぶひもに関する考察

URI http://cur-ren.cjc.ac.jp/metadata/817
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Title
おんぶひもに関する考察
Title Alternative
A Study about Piggyback Sling
Author
著者 原田 眞澄
著者(別表記) Harada Masumi
Abstract

 おんぶや抱っこは単に搬送の手段としてではなく,子どもを育児するうえで肌と肌がふれあう温もりの伝わる関わり方で,大人と子どもの間に精神的つながりを深める効果に言及する者もいる。しかし,日本に特有の風習とされるおんぶひもを使ったおんぶは年々減少傾向であると感じられる。犬飼
は1998年の研究で外出時の子どもの運搬方法におんぶひもを使ったおんぶは全体の6.5%と報告したが,現在はもう少し少ないと推測できる。一方保育所ではおんぶひもを使うことは多く,東日本大震災でも避難時に重宝した。私はこの違いに興味をもち,平成27年2月15日~3月23日の期間に,倉敷市立中央図書館,中国学園図書館の育児雑誌や育児書に関する情報収集と,インターネットやベビー用品売り場でおんぶひもに関する情報収集をおこなった。その結果,親世代に向けた育児雑誌の情報およびベビー用品売り場などにおんぶひもとういう表現は全くなくなっていて,抱っこやベビーカーによる育児が当たり前という印象を受けるものであった。少子化で,一人の親が子どもを抱っこできる余裕ができたことも背景として考えられる。育児雑誌でおんぶ兼用抱っこひもでおんぶをする場面が紹介され,親の立場からのメリットが紹介されていた。近年脳科学の分野でミラーニューロンが発見され,子どもをおんぶして大人のしていることを一緒に見ることが脳に良い刺激を与えることがわかった。今後は,子育て支援や保育学生への教育においてこの最新の情報提供をおこない,TPOに応じておんぶをすることの取り組みにつなげていきたいと考える。

Subject
590 Domestic arts and sciences
Keyword
おんぶひも
抱っこひも
育児雑誌
保育
子ども
References

1) 社会福祉法人あすみ福祉会茶々保育園グループ編:新訂見る・考える・創りだす乳児保育.萌文書林(2014)pp137
2)ひよこクラブNo232.ベネッセ(2013)p47
3)ひよこクラブNo249.ベネッセ(2014)p93
4)ひよこクラブNo251.ベネッセ(2014)p166
5)ひよこクラブNo252.ベネッセ(2014)p44
6)ふじわらよしこ:赤ちゃんとママのハッピースタイル!スリングで抱っこ。.雄鶏社(2007)
7)田中梨香監修:ベビーグッズ使うとわかる本当にいいもの.東京書籍(2011)
8)安田修一編集:育児大全科.主婦の友社(2014)
9)石田勝正:抱かれる子どもはよい子に育つ確かな「存在感」をはぐくむ愛の心理学.PHP研究所(1993)
10)中島澄枝:おんぶが知育にいい3つのポイント ラッキー工業株式会社 http://www.lucky-baby.co.jp/
products/
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13)今村榮一:現代育児学.医歯薬出版(1979)pp132
14)斎藤文雄監修:改訂育児学概要.高陵社書店(1964)pp147-148
15)主婦と生活社編:赤ちゃんブックス育て方.主婦と生活社(1966) pp151
16)岩田浩子:日本式おんぶの研究―おんぶの姿勢と乳児運搬用具の着用感について―.名古屋女子大学紀要42(1996)pp1-9
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Publish Date
2015-06-16
Publication Title
中国学園紀要
Publication Title Alternative
Journal of Chugokugakuen
Volume
14
Start Page
51
End Page
58
ISSN
1347-9350
NCID
AA11806598
Publisher
中国学園大学/中国短期大学
Copyright Holders
中国学園大学
中国短期大学
Contents Type
Departmental Bulletin Paper
language
Japanese
File Version
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